ラジオ出演 「小林弁護士のプログレの道」6月18日(第56回)の放送内容

ラジオ出演 「小林弁護士のプログレの道」6月18日(第56回)の放送内容

2022年06月11日

Radio momo 「小林弁護士のプログレの道」 毎月第1土曜日、第3土曜日 午前11:30~

次回の放送は、6月18日(土)午前11:30スタートです。
ゲストは、吉備津神社宮司の藤井崇行様です。

6月18日の番組内でご紹介する曲について少しお話しさせていただきます。

①キース・エマーソン「Inferno」、「Cigarette,ices,etc」
エマーソン・レイク&パーマーはいわゆる5大プログレバンドの一つです。
このアルバムはELPが事実上解散した後、エマーソンがソロで作ったアルバムです。
1980年公開のホラー映画「インフェルノ」のサントラです。
映画はまあまあといった感じですが、音楽はさすがエマーソンといった出来映えだと思います。
主題曲の「Inferno」はじつに繊細な旋律です。
少しずつ日常が崩れていく感じがよく出ています。
エマーソンならではの曲です。
こういうミステリアスな曲を手がけると上手いです。
「Cigarette,ices,etc」は、アルバムの中でおまけのように向いている曲です。
昔のELPの曲のような仕上がりです。
ドラムが畳みかけてピアノがんがんのテンポのいい曲です。
この頃、もっと作品を作って残してくれればと思えるくらい、映画のサントラにしておくには惜しいアルバムです。

②Arena「Jericho」
少し馴染が薄いかもしれませんが、1995年に結成されたイギリスのプログレバンドです。
この番組でもおかけしたペンドラゴンのキーボードのクライブ・ノーランとマリリオンのドラマーのミック・ポインターを中心に結成されたバンドです。
デビュー・アルバムの「ソングス・フロム・ザ・ライオンズ・ケイジ」から一曲おかけします。
ペンドラゴンとマリリオンをミックスしたようなシンフォニックで壮大なプログレといった曲が多いです。
少し仰々しい感じがするくらいです。
70年代のプログレとはかなり変質しています。
シンフォニック系のプログレとかネオ・プログレなどのジャンルに入るようです。
コンセプト、曲の長さ、シンセサイザーなどは70年代のプログレと共通するところがありますが、楽器の演奏テクニックの拘りや前衛的な色彩が薄れて、その分演劇的な色合いや一つ一つの作品のまとまりが強いかなという感じです。
エリコはパレスチナの町で世界最古の町と言われることもあります。
旧約聖書にも出てくる町の名前です。
旧約聖書では、モーセの後継者のヨシュアがここを占領しようとして、契約の箱を担いで7日間城壁の周りを回って角笛をふくと城塞が崩れたという話です。

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