ラジオ出演 『小林弁護士のプログレの道』7月17日(第32回)の放送内容

ラジオ出演 『小林弁護士のプログレの道』7月17日(第32回)の放送内容

2021年07月10日

Radio momo 「小林弁護士のプログレの道」 毎月第1土曜日、第3土曜日 午前11:30~

次回の放送は、7月17日(土)午前11:30スタートです。
ゲストは、倉敷ボーリング機工株式会社代表取締役の佐古さやか様です。

7月17日の番組内でご紹介する曲について少しお話しさせていただきます。

①四人囃子「おまつり」
1974年発表の「一触即発」からの一曲です。11分を超える大作です。
このアルバムの曲はどれもいいので、一曲選ぶのが大変です。
バンドの皆さんの演奏の技術もさることながら、ギターの森園さんのボーカルがいいですね。日本のバンドは歌を歌ってしまうと「がくっ」と来ることがあるのですが、このバンドはボーカルもいいですね。
末松康生さんの歌詞もなかなか渋い。「おろしたてのバラ色のシャツきてお祭りがある町に行くとみんなが踊っているが、自分は人の足を踏んでしまう。お祭りのある町に行くといつも泣いてしまう。」。なかなかこの歌詞はないですね。日本のお祭りの「侘び寂び」の状況が頭に浮かんで来ます。
前に日本のプログレの紹介ということでKENSOの曲をおかけしましたが、やはり日本のプログレは凄い。というか、5大プログレバンドが活躍しているこの時代にこれほどのクリアな音楽をさり気なくやっている日本人は凄い。

②スティーブン・ウィルソン「The Raven That Refused To Sing」
イングランド出身のミュージシャンです。
前にポーキュパイン・トリーの曲をおかけしました。この方が率いているプログレバンドです。
この方はバンドの活動以外に、ソロでもいくつかアルバムを出しています。その中から2013年発表の「レイブンは歌わない」(The Raven That Refused To Sing)から主題曲をおかけしたいと思います。8分近い大作です。
ピアノとシンセサイザーを中心にさまざまな楽器を上手く使って主旋律を盛り上げています。どこか懐かしい感じのする主旋律が繰り返されて幽玄な雰囲気に仕上がっています。このアルバムの他の曲もそうですが、一つとして似た曲がなく、この方のアレンジは本当におもしろいなと思います。耳に残るプログレらしい曲です。
5大プログレとは明らかに一味違う何かがあるように感じます。まさに鬼才といったところです。

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